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映画「ザ・インシデント」後半 ネタバレ感想あり

映画「ザ・インシデント」後半 ネタバレ感想あり
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以前からAmazonプライムにあることは知っていましたが、なんとなく後回しにしていました。(怖いとかグロい…という声が多かったのもあります)
簡単に言うと犯罪を犯した精神病院の患者達が暴徒化して襲ってくる…というストーリーです。

結論から言ってしまうと、観終わった後「なんだこれは??」と思ってしまいました^^;
というのも ストーリーとラストがよくわからないのと、ツッコミどころが沢山あってあまり感情移入できなかったからだと思います。
(映画で色々突っ込みすぎるとつまらなくなってしまうので 基本的にはあまり突っ込みたくないんですが、突っ込みどころの数が多いと違和感になってしまうんですよね…)

ですが、怖さとかグロさに関してはよくできていて 終始「もうやめてくれ〜」という気持ちにさせてくれます^^; 怖いとかグロいの他に「痛い」っていうシーンも多かったですね…。

ゾンビでもないし、幽霊でもない。人間ではあるけど人間の思考を無くしている集団に襲われるという設定なので、それだけでもすごく怖かったです。

個人的に感じたラストの見解とネタバレも含めて色々と思ったことを書いてみようと思います。

 

作品詳細

製作年 2011年
製作国 アメリカ・フランス・ベルギー合作
上映時間 85分
監督 アレックス・クルテス
脚本 S・クレイグ・ザラー
出演者 ルパート・エヴァンス、
ケニー・ドーティ、
デイヴ・レジーノ、
マーカス・ガーヴィー、他

簡単解説

第36回トロント国際映画祭で話題を集めたシチュエーション・スリラー。停電によって内部が暗闇に包まれ、保安システムも機能しなくなった触法精神障害者収容施設を舞台に、決死のサバイバルが繰り広げられる。メガホンを取るのは、『プレイヤー』のアレクサンドル・クールテ。『アレクサンドリア』のルパート・エヴァンス、『ハリー・ポッター』シリーズのデイヴ・レジーノらが、入所者の襲撃に立ち向かいながら、迷路のような所内をさまよう者たちを熱演。絶望を絵に描いたような状況設定に加え、凄惨な描写にも戦慄(せんりつ)する。
シネマトゥデイより

簡単なあらすじ

サンズ精神科保護施設で調理のバイトをしながら、売れないインディーズバンド活動をしているジョージ、マックス、リッキーの3人。
彼らは、突然暴れだす患者を前にして、動揺を隠せないことも多かった。

その日、ジョージは夜中のライヴに出演し、早朝からはバイト先で食事の材料を受け取る予定が突然入っていた。
食事を配った後、施設で停電が起こり全員が閉じ込められる。
グリーンという患者にそそのかされて薬を飲んでいなかった患者たちの暴動が起こり……
MIHOシネマより

Amazon Primeで「ザ・インシデント」を観る

基本的にネタバレを気にせずに書いているので、未見の方でネタバレしたくない方はご注意ください。

ジョージとバンド仲間たち

映画「ザ・インシデント」後半 ネタバレ感想あり
(C)2011 WY Productions – Artemis Productions – SND – Direct Cinema ALL RIGHTS RESERVED

この施設の厨房で働いているジョージはバンド活動をしています。バンド仲間をこの仕事に誘ったことで一緒にアルバイトすることになったようです。ジョージは仕事に対しては真面目で 前日から肉の仕込みをしたり、急な出来事にもちゃんと対応するタイプです(朝イチで急遽食事の材料を受け取るなど)。そしてバンドの方も真面目に頑張っているようでした。(他のメンバーは遅刻したり、適当にやっている感じがあります)
ジョージには恋人がいますが チラッとしか出てきません…。仲は良さそうでしたが後半はほとんど出てきませんでしたね^^;

気になったツッコミどころ

映画「ザ・インシデント」後半 ネタバレ感想あり
(C)2011 WY Productions – Artemis Productions – SND – Direct Cinema ALL RIGHTS RESERVED

ホラー系の映画なのでツッコミを入れすぎるのも野暮なんですが、気になった部分を色々書いてみようと思います。

精神保護施設について

精神病院にいる人が 薬が切れると(ほぼ全員)興奮状態になるっていうのは 少し無理がありすぎるかな、と。そもそも精神病院に入院している人達が誤解される様な気がしてしまいますね。あくまでも「犯罪を犯した精神障害者」の保護施設なので、病院というよりは どちらかというと「過去に残虐な犯罪を犯していた人達を保護している施設」ということをもっと伝えた方が より怖かったような気もするし納得できたような気がします。
(病院だとしても全然治せていないって感じがして ちょっとモヤモヤ…)

セキュリティの問題

もうこんなことを言ってしまうと元も子もないんですが、そもそも法を犯した人達(しかも精神を病んでいる人達)を保護している施設なのに、予備電源も動かない、などなど 色々とセキュリティが甘いです(お約束なのかもしれませんが…w)。停電しただけで閉じ込められてしまうのは無理がある気がしますね。収容している人達の数と比べて看守が少なすぎるとか、厨房を隔てる強化ガラス?が簡単に壊れるとか、鍵が鍵穴に入りにくいとかドアが開閉しにくいとか色々とガタがきすぎています…(細かすぎますが^^;)
セキュリティ面でもう少し施設にお金をかけた方が良い気がしました。(非の打ちどころがない方が 怖さも増すような気がします)

電話と通報

ホラー系だと大体電話は繋がらないんですが、奇跡的に繋がっている!ということで電話をかけることに(その前に電話機を投げつけられて鼻を負傷するなどの痛い出来事がありますが…)。無事に警察に通報し状況も説明しますが、なぜか到着まで1時間もかかるとか…。そんなことは普通ではあり得ないと思います。離島なのかな?とか、雷で大木が倒れて道を塞いだりして孤立してるのかな?とか考えましたがそんな情報はありませんでした…
そして彼女に電話をかけるシーンもありました。彼女に現状を伝えて他のルートからも助けを呼んでもらえるように協力してもらうのかなって思ったのですが
「大丈夫だよ、ここは安全だから」と世間話しをして電話を切ってしまいました…。
これはちょっとコントっぽかった…。吉本新喜劇だったら電話を切った瞬間に全員で転ぶようなシーンだと思うのですが…。死人が出るほどの事態なのに なぜ本当のことを言わないのだろう…。

ラストシーンの謎

映画「ザ・インシデント」後半 ネタバレ感想あり
(C)2011 WY Productions – Artemis Productions – SND – Direct Cinema ALL RIGHTS RESERVED

入所者達が興奮状態になってしてしまったのは、裏でグリーンという人物がリーダーとなり入所者を操っている…とジョージは思っていました。
停電になる前からジョージのことを じっとりと見つめてきたり(挑発してきたり)、入所者に耳打ちをして薬を吐き出させている様子を見ていたからです。

ラストではグリーンに捕らえられてしまったジョージ(なぜか裸…)は、目の前で指を食いちぎっているグリーンを目の当たりにしますが、気付くとグリーンは消えていました。
ジョージの指を食べているのかな?と思いましたが、恐らくグリーン自身の指を食べているところを見せつけているように見えました。

その後、警察に保護されたジョージが見たものは、グリーンの死体だった(指が異様な形になっています)。この死体は停電した序盤にはすでにあったので、グリーンは早い段階で死んでいたことになる…。そうなるとジョージが今まで見ていたグリーンはなんだったのか…。

次のシーンではジョージは病院のベットの上にいて、側には恋人が「あなたは悪くない」と言っています。
が、虚ろなジョージの目線の先にはジョージ達が働いていた厨房が見え、冒頭と同じような会話をしている。
バンド仲間のマックスが自分の指をザクザクと笑顔で切っていく。怖くなったジョージがフラフラしながら扉を開くとあの時の入所者達が居る……というラスト。

ここで私は「え?え?え?ええええ?」となりました。

そして、妙に納得してしまう部分もあり…。というのも 今回の感想で散々突っ込んでいましたが、こういうラストであれば色々とありえない設定だったのが納得できてしまうのです。
なぜなら、ほぼ全てがジョージの幻覚(妄想)だったということになるので。
ありえないセキュリティだったり全然警察が来なかったりするのも、現実ではあり得ないけど 幻覚だったらあり得ることなので…。

なぜ幻覚だと思うのか…私なりの解釈

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(C)2011 WY Productions – Artemis Productions – SND – Direct Cinema ALL RIGHTS RESERVED

ラストのジョージがいる病院

入所達に襲われて大怪我をしましたが、無事 助け出されたジョージです。もし本当に助け出されたのであれば、精神病院ではなく、怪我の治療のために普通の病院に搬送されるはずです。
あれほどの事があったのでジョージ自身も精神を病んでここに連れてこられたのか、元々この病院に入院していた入所者だった…ということになります。ただ、この病院は犯罪を犯した人が入所する精神病院なので、元々入院していたとするとジョージは元々犯罪者だったということにもなりますね(それはちょっと違うかな…と。だとすれば最初から全部が妄想ということになってしまう)。

そうなると、今回の反乱の主犯は 実は精神を病んだジョージであった可能性があります。精神を病んでしまったジョージが、今回の事件を起こしてしまったので この病院に入院することになったのではないか?と。
(ここは犯罪を犯した精神病の人が入所する病院なので 辻褄は合います)

グリーンについて

ジョージがずっと違和感を感じていたグリーンですが、ジョージとグリーンが厨房を隔てるガラスに重なって映るシーンがありました(しかもけっこうたっぷりと時間を使って重なっています)。グリーンとジョージが同じ方向を見ていて重なるというのは違和感があります。恐らくジョージはあちら側の人間である…という意味が含まれているのでは…と思いました。この頃から疲れによって精神を病んでいたジョージがグリーンという人物(反乱を企んでいる人物)と重なっていたということなので、これから起こる事件を予感させます。

いつから幻覚(妄想)だったのか?

これは考えても正直よくわかりませんでした^^; 辻褄が合わなかったりするので…。ラストの病院のベッドに居るシーンでは鼻を負傷していたので、恐らく何らかの出来事があったのは現実だろうと思います。そしてバイトをしていたのも現実だったのだろうと思います。
個人的には最初から幻覚と現実が混ざっていて境界線が曖昧だったけれど、グリーンと重なったあたりから幻覚の方が多くなったのではないか?と思いました。

冒頭の指を切ってしまうシーンや入所者に料理を盛り付けているのは現実で起こった出来事だけど、人間の肉?と思われる謎肉を見たり グリーンに執拗に見つめられているのは幻覚だと思います。
グリーンに見つめられて腹を立てたジョージが お玉でガラスをガンガン叩きつけるシーンは現実だけど、グリーンに執拗に見つめられているということに関しては 幻覚なので、バンド仲間からするとジョージが単にイライラして怒り出しているように見えてしまいますね。
このシーンでジョージは マックス(バンド仲間)に「おい、急にどうした?」「お前は疲れているから少し寝ろよ」と心配されていることから、精神面の病状が悪化しているのかな?と考えられます。

彼女はいたのか?

最初の頃に少しだけ登場し、その後 電話で会話をしていましたが、この彼女は実在するのか怪しいですね…。ラストでジョージのベッドの側にいた彼女はあまり顔がハッキリと映っていませんでしたし、「可哀相に…あなたは何も悪くない…」とジョージに声を掛けていました。彼女というよりはカウンセラーのような 福祉関係の人にも見えてしまいました。

まとめ

映画「ザ・インシデント」後半 ネタバレ感想あり
(C)2011 WY Productions – Artemis Productions – SND – Direct Cinema ALL RIGHTS RESERVED

色々と好き勝手に書いてしまいましたが、正解はないように思います^^; 自分で書きながら「あれ?」という違和感も沢山あるので…。ラストシーンのジョージのベッドが食堂にあるのは変だよなぁ…とか。ジョージの目に見えていることが妄想であるなら 実際にはベッドがある場所は普通の病院なのかもしれない…とか(ジョージがどこにいても妄想はできるので)。
考え過ぎてちょっと意味がわからなくなってしまいました(笑)
(そもそも ホラー系の映画なので あまり深く考えるものではないのかもしれませんね・笑)

あまり期待していませんでしたが、観終わった後に色々考察してしまったので 意外と面白かったということだと思います。

怖いシーンや痛いシーンが多かったですが、観て良かったです!

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