主人公の霊能力(超能力)を使って悩める人々を導く仕事をしています(この能力が天から授けられた能力ということで“ギフト”ということですね)。霊能力ということですが、カードを読むことで見えたりする様なので占い師っぽい雰囲気もあります。
前情報なしで観始めたのですが、意外とハラハラして面白かったです。
(あと出演陣が豪華で驚きました^^;)
作品詳細
製作年 | 2000年 |
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製作国 | アメリカ |
上映時間 | 111分 |
監督 | サム・ライミ |
脚本 | ビリー・ボブ・ソーントン トム・エッパーソン |
出演者 | アナベル“アニー”・ウィルソン/ケイト・ブランシェット バディー・コール/ジョバンニ・リビシ ドニー・バークスデール/キアヌ・リーヴス ジェシカ・キング/ケイティ・ホームズ ウェイン・コリンズ/グレッグ・キニア ヴァレリー・バークスデイル/ヒラリー・スワンク、他 |
簡単なあらすじ
人の運命を見通す超能力・「ギフト」を持った、未亡人のアニーは、その力を使った占い師として、ジョージア州の小さな町で3人の子供と細々と暮らしている。そんなアニーのもとには、夫のドニーの暴力に悩むヴァレリーや、精神を病んでいるがアニーを慕うバディーなど、様々な町の住人が助言を求めに来ていた。ある日、アニーの息子の教師であるウェインの婚約者ジェシカが失踪するという事件が発生する。ジェシカは町の実力者の娘でもあり、保安官は不思議な霊感を持つアニーに協力を請うてきた。アニーは気が進まなかったが、ウェインを気の毒にも思い、その能力を使って事件を解き明かしていくことにする。
wikipediaより
基本的にネタバレを気にせずに書いているので、未見の方でネタバレしたくない方はご注意ください。
主人公アニーの能力
出典元:Amazon.co.jpより
一年前に夫を亡くし未亡人となってしまったアニー。子供が3人いてシングルマザーということなので生活面では大変そうです。国からの援助と占い師の稼ぎで生活しています。ある日、一人の女性が行方不明になり警察に協力することになりますが、警察は占いとか霊能力とか信用してないのであまり話を聞いてくれません(こういう映画に出てくる警察は大概こちらの話を真面目に聞いてくれないことが多い…^^;)
アニーですが、個人的には優しいし的確だし良い人だなって思うんですが、ちょっと色んなことを受け入れすぎな部分があるなぁって思ってしまった。
職業柄 仕方のない部分もありますが、例えば日頃から相談に来ているヴァレリー(夫の暴力に悩んでいる)のDV夫が夜中に家に来た時に玄関を開けてしまうとか…。(しかも家の中に入れてしまうし…)。子供がいるのに家に入れてしまうのはダメでしょう〜って思ってしまいますね。他にも 結構そういう面でのツッコミどころが多いです。
自ら危険な状況に向かっていってるなぁって思う部分が多かったです。
DV夫 ドニー
出典元:Amazon.co.jpより
結構 驚いてしまったのですが、DV夫を演じているのがキアヌ・リーヴスでした。すごく暴力的な役どころなのですが、目から人の良さとか優しい雰囲気が出てしまっているので 顔だけ見てしまうともう少し強面の方が良いのでは?と思ったり…。でも実際DVをする人というのは 表向きは優しそうだったりするそうなので、こちらの方がリアルなのかもしれません。
このDV夫 ドニーですが、本当にこれでもかってくらいにアニーに逆恨みしています。そもそも自分は外で浮気しまくってやりたい放題であり、妻を日頃から殴っているのに いざ妻が暴力のことでアニーに相談したら「余計なことを吹き込んで夫婦仲を壊そうとした」とアニーのせいで仲がこじれていると思い込んでいるんですよね…。
「いや、あんたが殴ってるからこうなってるんだけど…」って誰もが思いそうなものなんですけど、アニーの職業柄 なぜか「怪しい占い師」みたいな偏見もあって、警察に相談してもあまり味方になってくれません…。これはツライ…。明らかに不法侵入されて、子供も危険な目に遭っているのに…。家に入り込んでカードで文字を残したりして かなり執着心の強いヤバイ人でした。
ドニーの妻 ヴァレリー
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夫の暴力に耐えかねてアニーに助言を求めて通っています。ただ、この問題というのは超能力とか霊能力とか関係なく 国の然るべき機関に相談すべき問題なのでは…と思ってしまいました。映画だからあまり細かいところでツッコミをいれるのは基本的にやめようと思ってはいるんですけどね…^^;
アニーは夫とは距離を置いた方がいいとアドバイスしますが、恐らく私も同じこと言いますし、国の機関(福祉?)の人も同じことを言うと思います…。でも、DVで繋がってしまっている夫婦って恐怖心や依存心から離れられないとよく聞きますし、案の定ヴァレリーも助言を聞いてもドニーとは離れられず むしろその助言をドニーにチクってます…。脅されて言ってしまった可能性も大きいですが 普通ならここで関係性は切れそうなものですが、アニーはその後も彼女の相談に乗り続けます。少し優しすぎてツライ…と思ってしまった。
ウェインについて
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アニーの息子の教師です。ウェインの婚約者ジェシカが行方不明となってしまったことから 今回アニーが協力することになりますが、一見真面目そうなのに明らかに不釣り合いな婚約者なので 最初 なぜこの2人が婚約することになったのか謎でした。彼女の父親が権力者であり、その父親の決めた人がウェインだった ということみたいですね。 ネタバレOKの場なので書きますが 途中から怪しいフラグが結構立っていました。ジェシカの日頃の行いが酷いことと 裏切られて我慢できなかったというのが動機だったけど ジェシカが遊び人だったのは承知していた訳ではなかったのか…。誰の目から見ても遊び人なのは明らかなのに…^^;
精神を病んでいるバニー
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今回この映画で一番頑張ったのはバニーではないか?と個人的には思います。精神を病んでいるのでかなり不安定ではありますが、ドニーが子供に「魔女は燃やしてやる」だのなんだの脅迫している場面では 問答無用でバールで車を叩きまくって追い払いました。この時、子供に「大丈夫か?」と声をかけますが子供は無言で立ち去ります。申し訳ないけどこのシーン 少しだけ笑ってしまった…。どう考えてもバニーの方が大丈夫じゃない状態だったので…(笑)
結構ヤバめではありますが子供を守ってくれたのは事実ですし 母親であるアニーはあまり守る力がないので バニーの方がある意味頼りになります。
ただ、やはり精神を病んでいるので 関わるからにはそれなりの責任が生じてしまいますね…。
相談に乗って欲しい時に乗ってくれない=見捨てられた!裏切られた!という思考になってしまったり、感情をコントロール出来なかったり…アニーに何度か八つ当たりをしていました。占い師ってそんなことまで面倒みないといけないんだろうか…依存され過ぎるのも大変ですね…。
バニーがそうなってしまった原因というのは父親による過去の性的虐待なのですが、これは本当に罪深いと感じました。ブルーダイヤモンドの意味を知った時 めちゃくちゃ悲しかった。
「俺の人生を台無しにしやがって!」と父親に復讐するシーンがありますが、ある意味 人生を台無しにしたのは事実だと思う反面、それでも 残りの人生をなんとか出来なかったかな…と少し考えてしまった。ラストではアニーを助けに来てくれたりしたのに、すでに亡くなっていたとは……。
まとめ
超大作!みたいな映画ではないのに 出ているキャストが豪華なので見応えありました。ストーリー的にも現実的な殺人事件に 超能力や霊能力が出てくる“ファンタジー”要素が加わって良かったと思います。2000年の映画なので19年も前の映画なんですね…その割には?映像もすごく綺麗で良かったと思います。
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