Amazonprimeにあったので気軽な感じで観てみました。
恋愛ものとファンタジーが組み合わさった感じの映画は普段あまり観ないのですが。
(と言いつつ最近は恋愛ものも結構観てます^^;)
特に綾瀬はるか演じるジャジャ馬?な感じの気の強い女性が、実はすごく純粋で愛情深い女性だった……みたいなパターンは、心が通い合うまで喧嘩したり誤解したりでドタバタするので精神的に疲れるし、なんとなく昔からこのパターン観過ぎてお腹いっぱい、、、、
って思ってました。思ってましたけどね……
気付いたら普通に泣いていました…。
うまく言えないけど、究極の愛とはこういうことなのでは…と思ってしまった。
綾瀬はるかのファッションやメイクが本当に素敵だったのも良かったです。
オードリー・ヘップバーンなイメージ(大好き)
昭和レトロのカラフルなインテリアも可愛かった(レトロな雰囲気大好き)
テーマとなっている映画も大好き。
ってことで、私の好きなもの達が沢山散りばめられていて観ていて飽きなかった。
モノクロの世界との対比でカラーの世界がよりカラフルで美しくて。
なんでもない風景の一部(薔薇やポストなど)に、色があるって美しいなぁと思わせてくます。
出典元:「今夜、ロマンス劇場で」公式Twitter
作品詳細
製作年 | 2018年 |
---|---|
ジャンル | 恋愛・ドラマ |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 108分 |
監督 | 武内英樹 |
脚本 | 宇山佳佑 |
出演者 | 綾瀬はるか 坂口健太郎 本田翼 北村一輝 中尾明慶 石橋杏奈 柄本明 加藤剛 |
簡単なあらすじ
モノクロ映画のヒロインと現実世界に生きる青年。出会うはずのなかった2人が出会ったら…それはロマンティックで切ない恋のはじまり。映画監督を夢見る青年・健司(坂口健太郎)は、ある日、通い慣れた映画館のロマンス劇場で1人の女性と出会う。彼女は健司がずっと憧れていた映画のなかのお姫様・美雪(綾瀬はるか)だった!モノクロの映画の世界からカラフルな現実の世界に飛び出した美雪は、色のついた世界を体験していく。そして次第に惹かれあう2人。しかし、彼女にはある秘密があった……。 “逢いたい”気持ちが奇跡を起こす、ロマンティックで切ないラブストーリーが誕生。
filmarksより
基本的にネタバレを気にせずに書いているので、未見の方でネタバレしたくない方はご注意ください。
運命の人がモノクロな世界の人だった
美雪(ヘップバーンな綾瀬はるか)に一目惚れした健司(映画監督を目指している青年)は毎日のように映画館に通い、彼女に会いに通っている。
ある日、美雪はモノクロ世界からこちらの世界に来てしまった…
カラーの世界にモノクロのお姫様が登場するシーンでは、絶対違和感が出るだろうなって思ってたけど、意外と大丈夫でした。むしろ美雪がモノクロな分、カラーがより鮮やかに見えて良かった。
美雪と同じように「色って綺麗」っていう心情になれたように思う。
振り回される健司
この辺は王道パターンですね。じゃじゃ馬なお姫様がひたすら健司を振り回しまくります。
「お前は私の下僕だ!」とか言ってますので絶対敵う相手ではないですね。
ただ、健司としては憧れの高嶺の花であるお姫様なので多少のワガママは聞いちゃいます。
健司優しい、、、優しすぎる…。
橋から落ちた時はさすがに「え!?」って思ったけど、笑って済ましちゃうのが健司ですね。落ちた場所が悪かったら骨折してそうな感じではあったけど…
超ナルシストなスーパースターが良かった
余談だけど、ちょいちょい出てくる超スーパースターな後藤龍之介が良かった。
皆んなから崇められてて「勉強になりまぁっす!!!!」とか言われている。
美雪がダイナマイト?をその辺に放ってしまい、撮影中にそれが爆発。
普通だったら笑ってられないと思うんだけど、超ポジティブなので車椅子姿で笑顔でテレビに出ていたり、
「爆発したら人生観が変わりました」とか言って歌舞伎役者っぽくなってたのは普通に笑ってしまった。
なんで歌舞伎なんだよ…と。
「下ばかり向いてたら未来には行けないぞ」と良いことも言ってくれます。
この人、ちょっとアホだけどめちゃめちゃ良い人だと思います(笑)
健司が観せてくれる美しい世界
監督になれるチャンスを得て、本を書きながら美雪と色んな場所に行き、色んな美しい景色を見せてあげるシーンが良かった。
ホタルのシーンや虹が出ているシーンなど、どのシーンも一枚の絵になるような美しさで、美雪は本当に楽しかっただろうなぁと感じた。
個人的には藤棚が素敵すぎました。あれは感動するに決まってる…
健司優しいなぁ…ってことで、この辺からだんだん切ないラブストーリーになっていきます。
美雪の秘密と社長令嬢
美雪はこっちの世界に来る代償として、人に触れたり触れられたりすると消えてしまいます。
これはなかなかツライのでは。お互い相思相愛なのに、触れることができない。
そして健司に想いを寄せる社長令嬢の存在もあって、美雪は健司から離れようとします。
これはよくあるパターンではあるけど、本当に切ない。
愛しているからこそ相手に幸せになって欲しい と願う気持ちは理解できるけど…。
そして社長令嬢も本田翼ちゃんで可愛い過ぎる(しかも美雪と違って触れる人)なので、これは普通だったら相当悩ましくもあり、ある意味贅沢な悩みですね^^;
ハッピーエンド
なんだかんだありつつ、健司はやっぱり美雪と一緒にいることを選びます。
考えてみればとてもシンプルなことなんだと思う。
好きな人と一緒にいたいから、一緒にいる。
触れるとか触れないとか、もしかしたらあまり関係ないかもしれない。もちろん触れるに越したことはないけど、触れないことよりも離れる方がよっぽどツライということに気付いた感じですね。
一緒に人生を歩いているシーンが素敵すぎて、涙腺が崩壊してしまった…。美雪とガラス越しにキスするシーンとか、ハンカチを利用して手を繋いだり。なんて素敵な愛の形なのだろう…って改めて思う。
まとめ
ものすごく軽い気持ちで見始めたけど、思いのほか感動したしすごく良かったです。
(思いのほかって失礼ですが・笑)
映画の世界からこちらの世界に…とか、すごくファンタジーな話として進行していくけれど、これは私達の人生にも起きている奇跡なのだとも思う。
誰かと出会って結婚したり、親友になったりするのと同じだなぁと。
美雪が言っていたように「見つけてくれてありがとう」って私もたまに思うし、逆に自分も見つけたりもするので。
健司が書いた本のラストが未完成だったのも良かった。
現在進行形の話として書いていたので、ラストはどうなるかわからないってことだったのだと思う。
(ラストというのは、人生が終わるということなので)
そして あのラストシーンということは、健司は人生の最後に自分の人生が最高に幸せだったと実感したってことだと思う。
他人にどう思われようと 陰口を叩かれようと 自分達が幸せならばそれが全てですよね、ホントに。
人生、幸せになったもん勝ちです、ホントに。
あちらの世界がどうなっているかわからないけど、あちらの世界でも美雪と幸せになるんだろうなぁと思わせてくれるエンディングでした。
(これ以上のハッピーエンドはないと思う…良かった…)
映画って人生みたいなものだなぁって改めて思う。
色んな映画をもっと沢山観てみたくなりました。