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賛否両論? 映画「トイストーリー4」感想 ~後半にネタバレ感想あり~

映画「トイ・ストーリー4」感想 ~後半にネタバレ感想あり~
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ずっと楽しみにしていた「トイ・ストーリー4」がついに公開されたので初日に鑑賞してきました!
前作では完璧ともいえる終わり方をしていたので、今回はどのような形になるのだろうか?とかなりドキドキワクワクしておりました。
普段は字幕で観る方が好きなのですが、トイ・ストーリーは吹替えの方が好きなので今回も吹替えで観ましたが やっぱり良いですね~。しっくりきすぎて もはやウッディは唐沢寿明さんをモデルにしているのでは…と思ってしまうほど(そんな訳ない^^;)
そして映像が本当に美しかったです。おもちゃの表情や動き、質感などもすごくリアルで良かったです。

映画の感想ですが 結論から言ってしまうと、個人的には衝撃はありつつも あのような結末でもアリかな?と思えるものでしたが、やはり賛否両論あるようですね。
色んな人のレビューなどを見ると「なるほど~」と思うことも多く、みなさんのトイ・ストーリーに対する愛をすごく感じることが出来ました。

個人的に色々思ったことや感想を書いてみようと思います!

 

作品詳細

製作年 2019年
製作国 アメリカ
上映時間 100分
監督 ジョシュ・クーリー
脚本 ステファニー・フォルソム
出演者 [ウッディ]唐沢寿明/トム・ハンクス
[バズ・ライトイヤー]所ジョージ/ティム・アレン
[ボー・ピープ]戸田恵子/アニー・ポッツ
[フォーキー]竜星涼/トニー・ヘイル
[デューク・カブーン]森川智之/キアヌ・リーヴス
[ダッキー]松尾駿(チョコレートプラネット)/キーガン=マイケル・キー
[バニー]長田庄平(チョコレートプラネット)/ジョーダン・ピール
[ギャビー・ギャビー]新木優子/クリスティナ・ヘンドリックス
[ギグル・マクディンプルズ]竹内順子/アリー・マキ、他

簡単解説

おもちゃの世界を舞台に描くピクサー・アニメーションの大ヒットシリーズ「トイ・ストーリー」の第4作。ウッディたちの新しい持ち主となった女の子ボニーは、幼稚園の工作で作ったフォーキーを家に持ち帰る。ボニーの今一番のお気に入りであるフォーキーを仲間たちに快く紹介するウッディだったが、フォークやモールでできたフォーキーは自分を「ゴミ」だと認識し、ゴミ箱に捨てられようとボニーのもとを逃げ出してしまう。フォーキーを連れ戻しに行ったウッディは、その帰り道に通りがかったアンティークショップで、かつての仲間であるボー・ピープのランプを発見する。一方、なかなか戻ってこないウッディとフォーキーを心配したバズたちも2人の捜索に乗り出すが……。ボー・ピープが「トイ・ストーリー2」以来19年ぶりに再登場を果たすほか、物語の鍵を握るフォーキー、ふわもふコンビのダッキー&バニー、かわいいアンティークのおもちゃギャビー・ギャビーなど新キャラクターたちも続々と登場。数々のピクサー作品でストーリーボードアーティストを担当し、「インサイド・ヘッド」では脚本にも参加したジョシュ・クーリーが長編初監督を務める。
映画.comより

簡単なあらすじ

長年、持ち主アンディの元で仲間のおもちゃ達と共に楽しい日々を送ってきたカウボーイ人形、ウッディ。そんなウッディと仲間達も、アンディの成長に伴いボニー・アンダーソンという女の子の元に渡ることとなった。無邪気なボニーの元で、再び楽しい日々を満喫していたウッディ達。そんなある日、ボニーはスプーンやモールなどを使用して、フォーキーというおもちゃを手作りした。それからというもの、フォーキーはボニーの一番のお気に入りのおもちゃとなる。しかし、自分をゴミだと思い込んでいるフォーキーは、ボニーの元からある日突然いなくなってしまう。フォーキーがいなくなるとボニーが悲しむ、とフォーキーを追うウッディだったが、その先で再び大冒険に巻き込まれることになるのだった……
MIHOシネマより

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「トイ・ストーリー」

「トイ・ストーリー2」

「トイ・ストーリー3」

基本的にネタバレを気にせずに書いているので、未見の方でネタバレしたくない方はご注意ください。

新しいおもちゃの持ち主 ボニー

映画「トイ・ストーリー4」感想 ~後半にネタバレ感想あり~
出典:Toy Story 4 公式Twitter

前作の「トイ・ストーリー3」で 大学へ行くアンディから大切なおもちゃを譲り受けたボニーです。アンディがボニーに一人ずつ説明しながらおもちゃを手渡し 一緒に遊ぶシーンは思い出すだけで涙腺が緩みます…。大学生になったアンディと最後に沢山遊んでもらってウッディだけでなく 他の仲間達もすごく嬉しかっただろうなぁと思う。ウッディは持ち主のアンディと大学へは行かず 仲間達と一緒にいることを選びました。ウッディにとってはアンディが大好きという気持ちと同じくらい 仲間が大切であり 決して見捨てない、というのが信条でした。

そんなウッディですが、本作ではボニーとはあまり遊んでもらえず 結局ラストまで気にされることはありませんでした…。これは本当に悲しい。子供だから飽きることもあるだろうけど、存在までも忘れ去られるほどなのか?前作では「私のカウボーイ」って言ってたのに、そこまで忘れちゃえるの??って寂しい気持ちに。ラストでほんの少しでも良いのでウッディとの絡みがあっても良かったのでは…と思ったりします。(あげてしまっとはいえ アンディも悲しい気持ちになりそう…)

たくましく成長していたボー・ピープ

映画「トイ・ストーリー4」感想 ~後半にネタバレ感想あり~
出典:Toy Story 4 公式Twitter

今回の準主役となったボー・ピープです。かつての仲間だったボー・ピープは様々な場所を転々としたあと、持ち主のいないおもちゃとしてたくましい女性になっています。
元々綺麗なドレスだったスカートを裏返すと かっこいいマントに変わるのは素直に素敵だなぁと思った。そして 人間も環境によって変化するけど、おもちゃの世界でもそれは同じようです。
今回、ボーがいなかったら一つもうまくいかなかっただろうなぁと思います(笑)

本作でボーと再会したことで、ウッディの視野(世界)が広がり、もっと経験したことのない世界を見てみたい…という刺激になったのだと思います。落ち込む日々を過ごすウッディにとって それほどボーがイキイキと強く そして楽しく暮らしているように見えたのかもしれない。

新たなキャラクター「フォーキー」

映画「トイ・ストーリー4」感想 ~後半にネタバレ感想あり~
出典:Toy Story 4 公式Twitter

本作で重要な役割をする新しいキャラクターの「フォーキー」です。ボニーが新しい環境に馴染めず不安な時に、ゴミだった先割れスプーンで自作したおもちゃです。元々ゴミだったというのもあって自分のことをおもちゃではなくゴミだと思っており、目を離すとすぐにゴミ箱に入ろうとします。
私も子供の頃によく色々作って大事にしていた記憶があります。他人から見るとただのゴミでも、すごく大切なおもちゃってあったなぁと思い出しました

このフォーキーのおかげで不安だったボニーに笑顔が戻ります。ボニーのことを誰よりも考えているウッディは、ボニーの笑顔を守るために「フォーキー」がゴミ箱に行かない様に見守るようになります(フォーキーって全然寝ないし、すぐチョロチョロ動いてゴミ箱行くしで本当に大変そうだった。そもそもおもちゃは寝ないのかもしれないけど…)。
とはいえ、フォーキーはなかなか可愛いキャラクターだと思います。私が子供だったら絶対にマネして作ると思うしコストも安いし最高のおもちゃだと思います。

今回の悪役?悲しきギャビー・ギャビー

映画「トイ・ストーリー4」感想 ~後半にネタバレ感想あり~
出典:Toy Story 4 公式Twitter

背中の紐を引くとしゃべるタイプのおもちゃ「ギャビー・ギャビー」ですが、内蔵しているボイスボックスが壊れているため店の奥で忘れられている存在です。あの手この手でウッディのボイスボックスを奪おうとします。そして…腹話術の人形怖すぎでしょう…^^; 何体いるの?ってくらい沢山いましたよね…(実際は2体くらいしかいないっぽいけど)。

このギャビー・ギャビーですが、ボイスボックスさえ手に入れば誰かのおもちゃになれる(愛される)と信じています。一度で良いから子供に愛されたい…という たったひとつの願いのためにギャビー・ギャビーなりに頑張っていました。ウッディにボイスボックスをもらったギャビー・ギャビーは お目当ての子の前でちゃんとおしゃべりすることができました。が、「いらな~い」とポイされてしまいます…。
これは、、、悲しい。フォーキーのように元々ゴミであっても愛されるおもちゃがいる一方で、完璧な状態であっても愛されないおもちゃがいる。これはとても深いなぁ~と勝手に思ってしまった。
私もよく「ここがもっとこうだったらうまくいったのに」「もっと痩せてたら可愛い服装が似合うのに」「もっといい仕事に就いていたらもっといい暮らしが出来たのに…」
私自身の中にも沢山の負のギャビー・ギャビーがいました(笑)
自分に何かが足りないから物事がうまくいかない…って思いがちですが、自分が完璧であるかどうかはそれほど重要ではなくて、大切なのは自分を必要としている人に出会えるかどうか。寄り添えるかどうか。大事なのは“心”なんだな~って改めて思います。
色々悪さもしたけど最終的にギャビー・ギャビーは幸せになれて良かったねぇ~と素直に思います。

他にも新しいキャラクターがたくさん!

映画「トイ・ストーリー4」感想 ~後半にネタバレ感想あり~
出典:Toy Story 4 公式Twitter

本作では新しいキャラクターが結構多く登場していました。デューク・カブーンは子供に飽きられてしまったことがトラウマになってイマイチ頼りにならない存在ですが、おだてると調子に乗って頑張っちゃう性格でなかなか良いキャラクターです。バイクスタンドでジャンプした後で急にネガティブになったりするのはちょっと面白かった。情緒不安定すぎる…(笑)

今回のふわふわ担当?のダッキー&バニーは移動遊園地の景品のぬいぐるみです。見た目と違って結構毒舌なのとおバカな妄想ばかりするお笑い担当ですね(チョコレートプラネットさんが声優でとても合っていました)。

あとはギグル・マクディンプルズという、小っちゃいプラスチックのおもちゃもいました。ボーの肩に乗って大活躍してくれました。(小さい家が可愛すぎましたね)

ただ、ここまで新しいキャラクター必要かな?って感じもしますね。本作だけではそこまで感情移入できない気がします。

今回はあまり出番がない仲間達…

映画「トイ・ストーリー4」感想 ~後半にネタバレ感想あり~
出典:Toy Story 4 公式Twitter

本作の中では元々の仲間達があまり出てこないので少し寂しかったなぁというのがあります。前作まではこの仲間達のチームプレーややり取りが面白かったというのもあったので…。
バズは(内なる声に耳を傾けて)車を飛び出してウッディの元へ辿りつきますが、絡みが少なかったように感じました。ラストシーンではウッディの運命を変える重要な台詞「彼女(ボニー)は大丈夫だ…」とウッディに伝えますが、別れが少しあっさりしていたようにも見えてしまいました。

他の仲間達に関しても、車のカーナビの声やブレーキを操作したりして、ちょっとおもちゃとしては越えてはいけない一線を越えてるような気もしますね(警察沙汰になっていたし^^;)
(ボニーはともかく 車の異常に関してはお父さんをそこまで騙せないのでは…と)

これまでずっと一緒にいよう!と誓っていた仲間達との別れも意外とあっさりしていたように思います。もちろんウッディの気持ちを理解し ウッディを応援したいという気持ちがあったからこそ みんながウッディの背中を押したのだろうと思うのだけど、観客はちょっと取り残されてしまった感じがありました(まぁ単純に 寂しいなぁ…って気持ちになってしまったということですが)。
同じ結果だとしても、誰か一人くらいは
「やだやだ!ウッディと別れるなんて嫌だーーー!」
ってめちゃくちゃ大反対するキャラクターがいても良かったなぁと思います。
私達の気持ちを代弁してくれるキャラクターがいると少しだけ救いがあるように思うので…。

まとめ

映画「トイ・ストーリー4」感想 ~後半にネタバレ感想あり~
出典:Toy Story 4 公式Twitter

トイ・ストーリー3ではアンディと一緒に大学へは行かず、仲間と一緒に居ることを選んだウッディでしたが、今回はまさかの「旅立ち」という衝撃的なエンディングでした。
ウッディのアンディや仲間に対する一途な気持ちがより感動的だっただけに、今回のラストに関しては
「え?なんで?」「じゃあ今までのは一体なんだったの?」という気持ちになりました。
過去のトイ・ストーリーの概念が根底から覆されたような感じですし、あああ~~~なんか嫌だなぁ~って気持ちになってしまうのも頷けます。
自分の中にある このモヤモヤした感情は一体なんなんだろう?って考えた時に、いつも一緒に居てくれるはずの「絶対的存在のウッディ」が、ウッディの方から離れていく(行ってしまう…)というまさかの結末になった訳ですから、ものすごくシンプルに 単純に「さみしい」という気持ちがありました。
そして少しだけ裏切られたような気持にもなってしまう…。
(これはウッディに対する怒りというよりは、大好きだからこそ…の感情ですよね)
今回のラストに批判的なレビューを読んでみても、ウッディが大好き過ぎるからこその批判であると受け取れました(みんな どんだけウッディ好きなの…)。

ですが、本作でも最初はウッディは 新しいおもちゃの持ち主であるボニーのために 一途に頑張っていたんですよね。アンディからは一番のお気に入りのおもちゃとして遊んでもらっていたのに 今回はあまり遊んでもらえない立場になってしまっていて、これは観ていて悲しかった…。
ボニー…あんなに大切にすると約束したのにヒドイよ~…(まぁ子供ですからね^^;)
ゴミで出来た新たなおもちゃフォーキーを面倒をみるわけですが、これ 自分だったらすごくツライ立場だなぁって思っちゃいました。なんのために頑張ってるんだろうって正直思っちゃいます。現に最後のシーンで家に帰る時に ウッディがいないことにもボニーは気付いてませんでしたからね…

おもちゃと人間の世界を同等に考えるのは少し違うような気もしますが、ウッディの最後の決断を考えると「ウッディ自身の未来を、ウッディが選択できる世界」というのは視点を変えるとものすごく夢があるような気もします。
本来は おもちゃ自身がおもちゃの未来を選択することはできません。

子供が成長して自立していくように、おもちゃの世界にもそんな世界があっても良いのかもしれないなぁと思いました。ウッディの旅立ちはこれから成長していく子供たちに向けてのメッセージだろうと思います。

別れは悲しいことだけれど、成長していくというのは「変わっていくこと」なのだと思う。
「世界は広いこと」「内なる声に耳を傾けること」は子供だけでなく、大人にとっても素敵なメッセージだと思うし、おもちゃのウッディでも可能なら 私達人間はもっと広い世界を見れる(無限の彼方へ行ける)のではないか?という前向きなメッセージであり、ウッディからの最後の私達に向けてのエールだとも思えます。(というか、そう思わないとツラいのでそういうことにしておきます^^;)

と言いつつ、頭がまだまとまっていないので もっと色んな人のレビューを読んで 色々ぐるぐると考えてみようと思います。

ともあれ、恐らくこれで完結?だと思うので 観たことに後悔はありません!
とても良い作品だと思うので、また何度か観ようと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました~!

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