洋画・映画の感想

映画「エクス・マキナ」ネタバレ感想

第88回アカデミー賞視覚効果賞を受賞したSFスリラーとのことで、以前から観ようと思っていてなかなか観れなかった映画です。結論から言うと個人的にはとても面白かったです。私達人間には超えられないものをAIなら超えてしまう感じ。昔からこういったテーマの映画は多かったように思うけど、今回は違う角度から見た感じでハラハラしました。
ロボットが人間の意思(思考?)を持ってしまうパターンだと、最終的に人間 vs ロボットの戦争みたいになることが多かったけど、今回は静かに物事が進んでいくので新鮮だった。映画の作り的にもセッションごとに映画が進行していくのでわかりやすい。

作品詳細

製作年2015年
製作国アメリカ
上映時間108分
監督・脚本アレックス・ガーランド
出演者アリシア・ヴィキャンデル
ドーナル・グリーソン
オスカー・アイザック
コーリイ・ジョンソン
ソノヤ・ミズノ

簡単なあらすじ

検索エンジンで有名な世界最大のインターネット会社“ブルーブック”でプログラマーとして働くケイレブは、巨万の富を築きながらも普段は滅多に姿を現さない社長のネイサンが所有する山間の別荘に1週間滞在するチャンスを得る。
しかし、人里離れたその地に到着したケイレブを待っていたのは、美しい女性型ロボット“エヴァ”に搭載された世界初の実用レベルとなる人工知能のテストに協力するという、興味深くも不可思議な実験だった…。
filmarksより

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エクス・マキナ

基本的にネタバレを気にせずに書いているので、未見の方でネタバレしたくない方はご注意ください。

エヴァが美しい…


出典元:Yahoo!映画より

人工知能のテストをすることになる女性ロボットのエヴァが、本当に美しかった。ロボットなのだし どうせ創るなら当然美しく創るよねって思うけど、当たり前だけど実在する女優さんなのですよ…。なのに本当にAIロボットにも見えてしまうし、AIロボットなのに生身の人間にも見えてしまうのだから不思議(何が言いたいのかわからなくなってしまった)。視線だったりしなやかな動きが人間らしくもあり機械的でもあって、すごく魅力的でした。

豪華すぎる別荘と大自然

なんて言うか、都会で最先端の研究をするのはもう時代遅れだと言わんばかりの設定でした。無機質でとにかくデカイ別荘。そして、こんなん人生観が変わるでしょってくらいの大自然の中でこの研究をしているのだけど、部屋に窓もなく基本的に室内での生活なんですよね。勿体ない~^^; 自然大好き人間としては毎日散歩してもし足りない程の大自然でした。大金持ちってやっぱりすごいな、と。

社長のネイサン


出典元:Yahoo!映画より

最初から胡散臭いなぁ~って感じの社長。ものすごい有能なプログラマーであり、筋トレ頑張ってるけどお酒の飲み過ぎで酔い潰れるなど、人間だなぁ~やっぱり人間だよなぁ~って思わせてくれる。でも多分仲良くはなれないだろう感じの人。有能が故に色んなことを先読みし計算できる。でもラストのことを考えると、ネイサンの唯一の欠点は「人間であること」だったのではないかと思ってしまう(この映画においては)。完璧な人間なんていないし、何より人間はいつか死んでしまう。死んだら終わり。アップデート出来ないし換えの部品もない。当たり前だけどどんなに有能でも人間はやっぱり人間でしかない。でも命に限りがあるからこそ日々が美しくなることを思うと、やっぱり人間がいいなぁと思う。

お人好しの主人公 ケイレブ


出典元:Yahoo!映画より

お人好しで真面目で良い人なケイレブです。子供の頃に両親を事故で失い ケイレブ自身も重傷を負う。途中で背中の大きな傷を見た時に、え?まさか…ケイレブはAIなのか?!って思ってしまったけど事故による傷跡だったのですね。紛らわしい…^^; 簡単な説明だったけど有能なプログラマーになるまでに相当な努力があったのではないかと想像できます。今回のAIの知能テストに関しても運良く当選したのではなく、最初からネイサンがお人好しのケイレブを選んだとのこと(もちろん有能であることも条件だったそうだけど)。でも、恐らくケイレブの様な人が私達人間には多いのではないかと思う。生い立ちや現在の立ち位置は全然違うだろうけど。ケイレブの様にAIとはいえエヴァに感情移入して助けたいと思ったりしてしまう人が多いのではないかな?と。まぁ主人公ですからね…多少感情移入できる設定でないと映画としてつまらなくなっちゃいますよね。そうだとすると あまり良い人過ぎるのも良くないのかもしれない…(悪い人に利用されやすいので)

AIと恋愛?

エヴァとセッションを通し会話していくうちに、少しずつエヴァに惹かれ始めるケイレブです。もちろんエヴァは自分に好意を抱くだろうことは予測済みなのだけど、これって普通に「魔性の女」そのものなのでは?と思ってしまった。ここから逃げ出すためにケイレブをうまく利用しようとしているんだけど、もう普通に人間と同じ思考回路ですよね…。近い将来、AIはもしかしたら人間に近いものになっていくのかも…と思うと、少しワクワクもするけど ちょっと怖い。

衝撃のラスト


出典元:Yahoo!映画より

ネイサンを酔わせて脱出を試みようとするケイレブですが、全て見抜かれていた為 失敗してしまいます。しかし、脱出が失敗することを予測していたケイレブは前日に扉の設定を変更済みでした。ケイレブすごい!やるじゃん!って思ったのも束の間、殴られて気絶するケイレブ…(ネタバラシみたいな余計なこと言わなくて良いのに~と思ってしまったり^^;)。そんなこんなでエヴァは扉の外に出ることができました。同じロボットであるキョウコに何かを囁きます(同じロボットでしかわからない言葉かな?と思いますがわからない…)。ここであっさりとネイサンはキョウコとエヴァに静かに殺されてしまうのだけど、自分が創り出したロボットに殺されるなんて…。よくあるパターンとはいえ衝撃だった。そしてさらに衝撃だったのはエヴァがケイレブを当然の様に裏切るシーン。一度もケイレブに視線を送ることなく人間の世界へ旅立っていきました。少しくらいはチラッと見たりするかなって思ったけど、まさかのガン無視とは…。ケイレブに対する好意は100%エヴァが自由になる為の演技だったということです。そこに1%の罪悪感もないのがAIらしいというかなんというか…。

まとめ

ものすごい有能な人物であるはずのネイサンが、ちょいちょいと凡ミスをしてしまうのは少し強引かな?とは思いました(酔いつぶれてカードキーを盗まれたり)。それほどの有能な人物であれば 完璧な人間だった方が納得がいくし AIとの頭脳戦のような感じでもっと面白かったかも?とは思う。ただ、どんなに有能な人間でも 人間である以上 隙が出来てしまうということなのだろうとも思う。

少し気になってしまう点としては、エヴァは自由を手に入れるためにケイレブの好意を利用したけど、そこには一切感情はない(叫ぶケイレブを無視しているので)。それに関しては「やっぱりAIだから感情は持ち合わせていないのか…合理主義なんだな」って納得できたんだけど、生みの親であるネイサンに対して『憎しみ(感情)』を持っているんですよね(絵を破かれるシーンでエヴァ自身が憎んでいると言っていた)。

そう考えると、エヴァには多少の感情があったということになるので、ケイレブを裏切った時はAIだからという訳ではなく、本気で「ケイレブのことなどどうでも良い」と思っていたということになる…。そう思うと怖いし、ケイレブが可哀相過ぎてツライ…。あそこに閉じ込められてその後どうなってしまったのか気になったり^^;

いずれにしても人間界でエヴァがどんな風に生きていく(?)のか想像するとちょっと怖いですね。
ネイサンとキョウコのダンスシーンも印象的でした(笑)
(あのシーンは必要だったのか?^^;)

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