登山をはじめた きっかけは?
いつも映画の感想と登山日記を主に書いてますが、たまには雑談的なものがあっても良いかな と思ったので書いてみます。
私が登山するようになったきっかけとなったのは丹沢の大山だったのですが、その時にありえないくらいに私の足がダメだったのです。
有痛性外脛骨の記事でもチラっと書いたけど、元々股関節とか膝に持病があって調子が悪かった…というのもあるのだけど、私自身が体を動かすことに対して 恐れを抱き過ぎたことが一番の原因だったと思う。
子供の頃は運動系の部活をやっていたので元々運動は嫌いではなかったのだけど…。
アラフォーになって 足が弱いからこそ筋力をつけなくてはいけないなぁとボンヤリ思うようになって。少しずつ散歩するようになりました。
丹沢の大山で玉砕!
軽いハイキングなどもするようになって、案外いけるじゃん!って少し調子に乗り、自然が大好きなので丹沢の大山に行くことに。
メジャーな山だし お年寄りも登れる(らしい)山だし大丈夫でしょ!って思ってたのだけど、全然ダメだった。足はもちろんめちゃくちゃ痛いし息は切れるしで 大げさだけど死ぬかと思った。子供が私を抜かしていく…。犬も元気に抜かしていく…。自分より年上の人もどんどん私を抜かしていく…。なにこれヤバイ…
自信喪失したのに なぜか自信がついた
登山って登りも確かに苦しいのだけど、足がツライのは下りの方なのです(負担がかかるので)。で、私は下りが怖いし痛いしでなかなか進まなかった。リズミカルに下りていった方が本当は良いらしいんだけど、筋力がないからというのと、また膝が痛くなったらどうしようという恐怖心から、ゆっくり下りるのがやっと。大山はケーブルカーがあるので、まずはそこまで下山すればケーブルカーに乗って帰れる!と希望を抱いて頑張ったのだけど……。日が暮れてケーブルカーの終電に間に合わず…orz
登っている時も下山している時も「もう二度とこんな思いするのはゴメンだ」って思っていたし、私をどんどん抜かしていく人を横目に
「いいなぁ健脚の人は痛みもないし恐怖心もなくて。羨ましいなぁ」
とか
「なんでこんな面倒な身体に生まれちゃったんだろ…ホントに自分の足が嫌いだわ…」って心の中で卑屈になっていたんだけど、やっとの思いで下山して家に帰って……で、お風呂に入ってる時に
「あんな状態でよく下山できたなぁ…。」と ふと思って。で、自然と
「私の足、よく頑張ったなぁ…。」って素直に思うことができて。それまでは自分の足に関しては 受け入れてはいたけど、頑張ったなぁなんて思うことなんてなかったので、ちょっと意外な出来事でした。
めちゃくちゃツラかったけど 怪我もなくちゃんと下山できたってことは、私としては結構すごいのでは?私の足ってもしかして思ってるよりダメじゃないのかも…というか このまま頑張ればいつか健脚に近付けるかもしれない…と少し妙な自信がついた(笑)。
絶対無理だと思っても 一歩一歩進めば必ずいつか下山できる(達成できる)って素晴らしい…しかも景色が最高だし御飯がいつもよりも数倍美味しく感じるし、お風呂も布団も最高に感じるし…登山って素晴らしいな…と思うようになった(笑)←極端すぎw
登山は競争ではない
それまでは自分と他人を比べてばかりいたけど、登山していると色んな人がいて 人それぞれ自分に合ったレベルやスタイルで登っていることに気付く。誰かと競争しているのではなくて 皆それぞれが自分と向き合っているというか…。
トレイルランニングしながら何往復もしている人もいるし、めちゃくちゃ重そうな荷物を運んでる人もいるし、ペースは遅くても休憩なしで堅実に登って行く人もいるし、軽装で余裕な感じで登って行く人もいるんだけど、老若男女が同じ頂上を目指して登っているのがなんか素敵だなぁと思ったり。そもそも私が健脚だと思っている人達だって、何かハンデを抱えてるかもしれない。もしかしたら視力が弱いとか、腕が弱いとか。元々私と同じように足が弱かったのに克服した人もいたかもしれない。目に見えてる範囲で他人と自分を比べることって本当に意味が無いなって改めて思ったりしました。
人生とは登山のようなものである
登山と向き合って楽しめるようになってから、リアルな生活も割と前向きになったような気がしてます。自分の弱点をあまり嘆かなくなったかな、と。(もちろん腐っている時もあるけどw)
どんなスタイルでも、どんなスピードでも良いんだなぁ~って思えるようになりました。とにかく頂上に向かって自分のペースで進んでいけば良い。すごくシンプルだけど意外とちゃんと理解してなかったなぁと思います。
「苦しい時は上り坂」と思って、これからも登山とか人生を頑張っていこうと思います!